人生の曲がり角
 
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2010年7月を表示

メタボ検診とは

メタボ検診、という言葉に聞き覚えはおありでしょうか?
メタボ検診とは、2008年4月から実施される特定健康診査および特定保険指導の事です。


主にメタボリックシンドロームや生活習慣病といった、あまり積極的に治療しようとしない病気に対して検診を行い、改善する為の指導を行うというものです。



メタボ検診は、国民健康保険を運営する市区町村、企業の健康保険組合などといったところで採用が義務付けられており、40歳~74歳の健康保険加入者は必ず受ける必要があります。



検査項目は腹囲、血圧、血糖値、コレステロール値で、これらそれぞれに設けられた基準値を上回った場合に指導が与えられます。



つまり、メタボ検診とはこれまでの健康診断をさらに一歩踏み込んだ形の検診ということです。



ここ十数年の日本は、食事の欧米化や運動不足の若者が目に見えて増えて来ており、肥満体質、あるいは隠れ肥満の人が急激に増えてきました。


肥満は健康とは対極にある状態であり、生活習慣病の元になると言われています。


それを軽度の状態で発見し、予防または治療するために、このような検診を義務化するという事ですね。



しかし、体型は個性であり、人それぞれなのだから、それに国が口を出すのはおかしいという人も少なくないようです。


実際、それはその通りだと思います。



メタボリック症候群とは

メタボリック症候群とは内臓脂肪型肥満に加えて、高脂血症、高血圧、高血糖などの症状を併せ持った、病気の手前の健康状態をいいます。

一つ一つの症状が軽くて病気と言えるほどではなくても、2つ以上の症状が重なった場合には動脈硬化に進行する危険性が飛躍的に高まります。

またメタボリック症候群では健康な人に比べて糖尿病には5倍、脳卒中には4倍かかりやすいことが分かっています。

つまりメタボリック症候群とは内臓脂肪の蓄積によって生活習慣病にかかりやすくなっている「病気の予備軍」であり、早期に対処しなければ、生命に関わる重大な事態に陥る可能性が高いのです。


2005年に日本内科学会からメタボリック症候群の診断基準が発表されましたが、メタボリック症候群は最近発見された新しい病気というわけではありません。

かつて食生活や運動不足が原因で発症する病気は「成人病」と呼ばれていました。

そしてその後には「生活習慣病」と呼ばれるようになり、呼び名や基準は少しずつ変わりながら現在のメタボリック症候群と呼ばれるに至っているのです。


今日では中高年の男性の2人に1人、女性の5人に1人がメタボリック症候群に該当すると言われています。

また子どものメタボリック症候群も深刻な社会問題となっています。

こういった状況を受けて、国では医療費削減のためにもメタボリック症候群の予防、改善を重要な対策と考えており、2008年4月からは医療制度改革の一つとして特定健診制度を導入しています。




7月29日(木)19:59 | つれづれ | 管理


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